スクール関係
News

産後のリカバリーケア 骨盤矯正

産後のリカバリーケア 骨盤矯正

 

カイラックス整体鍼灸スクール生 

OB・OGに配信しております。

今回は、産後の骨盤のリカバリーとしての

骨盤矯正などについてのご紹介させていただきます。

産後のケアは、経膣分娩と帝王切開で

ダメージを受ける身体の部分は違ってきますが

妊娠中のリラキシンというホルモンの影響で

靭帯がゆるむことで骨盤を形成する骨をつなぐ

恥骨結合や仙腸関節がゆるむと考えれれています。

このリラキシンというホルモンの分泌時期は

出産前後がピークで個人差はありますが

その後は徐々に減っていき6ヵ月ほどで

靭帯が元に戻る骨盤も元に戻ると考えられています。

ですが生活スタイルの変化により

歩くことや身体を使う機会が減ったことなどで

この骨盤の戻りを気にされ、

産後の骨盤矯正の来院も増えております。

体型変化に加えて、妊娠中と産後での

身体バランスの変化あり、

産後の腰痛やリラクゼーションもかねての

プログラムとなります。

また、産後のケアに関する

グッズやサービスも増えており、

産後の腰痛や産後のバンドの巻き方

体型戻しに関する骨盤矯正に関しての

相談事も増えておりますので

いくつかご紹介させていただきます。

 

産後のベルトの巻く場所 

骨盤の開きが気になる場合

恥骨と大転子のラインにバンドを巻くように心がけてください。

お尻の下の部分にバンドを巻くことを推奨してます。

 

産後の腰痛

産後の腰痛等の場合は、ベルトを巻くラインは変わります。

骨盤の上の部分を巻くようにことを推奨してます。

 

妊娠中の腰痛

妊娠中の腰痛の特徴は、胎児の成長に伴う

体型変化により腰痛前弯をきたしたことで

腰から背中に痛みを生じる腰痛と

関節靭帯を弛緩させるリラキシンという

ホルモンにより異常可動域をきたして

痛みが誘発される骨盤由来の

腰痛が報告されています。

痛みの部位としては、仙腸関節が50%と多く、

次に腰背部31% 鼠径部21% 

恥骨結節7.4% 臀部5% 

腸骨稜周囲5%1)という傾向にあります。

 

産後の腰痛

産後のマイナートラブルのうち、

腰痛の発症率は高く長期間にわたり

残存するケースも報告されています。

産後の腰痛は疼痛部位により

腰背部痛・仙腸関節・臀部・鼠径部

・恥骨結合・大腿前面の鈍痛や痺れをもたらす

骨盤帯痛と大別されて、

日常生活や生活の質の低下に

影響することが考えられます。

産後の女性は、未経産婦と比べて

胸腰椎湾曲角が有意に小さいという報告や

産後の女性において腰痛と脊柱アライメントとの関連で

腰背部痛のみを有する者において

腰椎前弯角が小さい傾向が認められることなど

脊柱アライメントが関連していることが考えられています2)

産前と産後では、身体バランスの変化により

重心位置の変化や脊柱アライメントの変化

使用筋肉の変化が考えられます。

産後すぐは、体力の消耗も考えられます。

体型戻しや腰痛など患部だけでなく

身体全体、その背景からの見立てが必要となりますので

さらに、プログラムの質を上げていくために

ケースを共有しながら進めていきましょう。

公開日:2020.2.1

参考文献)

1)妊婦および褥婦における腰痛の実態調査

https://ci.nii.ac.jp/naid/130004577430

2)産後の女性における腰痛と脊柱アライメントとの関連

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/46S1/0/46S1_H2-160_2/_pdf/-char/ja

産後1年以内の体重増加と身体症状に影響する因子の検討と今後の課題について

https://ci.nii.ac.jp/naid/130007694026

初妊婦と経産婦の身体症状と姿勢の特徴

https://ci.nii.ac.jp/naid/130005248167

妊産褥婦における骨盤支持の目的と方法 および効用に関する文献検証

http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/home/kango/wp-content/blogs.dir/65/files/2015/09/a1c72a040a104c35b0566ac4b9c69c6c.pdf

配信日 2020、2、1

相澤 景太

カイラックス治療院 代表

整体師 鍼灸師(国家資格)コンディショニングトレーナー

早稲田大学 人間科学部 健康福祉科学科卒

早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科 健康マネジメントコース修士課程修了(スポーツ科学)

早稲田大学スポーツ産業研究所 招聘研究員

日本工学院八王子専門学校教育課程編成委員会委員 (2016年~) 

TOP