電気鍼とコレステロール
カイラックス 整体 短期スクール
スクール生 メモとして配信しております。
先日は、鍼と整体で
鍼で筋肉の緊張状態を操作することで
身体のバランス調整を行いました。
整体というと
どうしてもバキバキやボキボキと
イメージしやすいのですが
バキバキやボキボキをしないで
鍼で筋肉操作をすることで
身体が整うということを
皆さんと共有できました。
他
鍼と高脂血症についての
先行研究の紹介を行いました。
この先行研究を用いて
患者様やお客様に喜んで頂けるような
施術プログラムについてブレスト
身体だけでなく思考も柔軟になりましたね。
ST40 豊隆
豊隆のツボの位置は
脛の少し外側で、
膝と足首のちょうど中間あたりにあるツボ
豊隆の効果としては
胃痛や胃のもたれなど消化器症状に効果的と言われ
痰など病的で粘り気のある水分を体外へ排出するのを
促すという効果もあると言われています。
その豊隆のツボの位置を使って
電気鍼を行った実験で
高脂血症の抑制に影響があるのではという
実験の紹介です。
動物実験2つの紹介
一つ目は
高脂血症のラットの血中脂質に対する
異なるツボの組み合わせによる電気鍼療法の効果]。
高脂血症の最適なツボのスクリーニングを行うために
高脂血症のラットの血中脂質とアテローム動脈硬化(AI)に対して
ST40 豊隆 (ほうりゅう)
CV12 中脘 (ちゅうかん)
LI11 曲池 (きょくち)
のツボを組み合わせて電気鍼治療の効果を観察したところ
鍼治療でコレステロール抑制したという話です。
正常なグループと
高脂肪食グループに分け
高脂肪食グループには、
水は無制限で3週間高脂肪食を与えました。
電気鍼は、1日1回 20分
ツボは、
ST40 豊隆 (ほうりゅう)
CV12 中脘 (ちゅうかん)
LI11 曲池 (きょくち)
・CV12+ST40 グループ
・LI11+CV12+ST40 グループ
にグループ分けして電気鍼治療の効果を測定したところ
「Quchi」(LI 11)、「Zhongwan」(CV 12)、
および「Fenglong」(ST 40)の組み合わせの
電気鍼療法は、HDL-CおよびLDL-Cの含有量を調節し、
高脂血症ラットのアテローム性動脈硬化を改善するのに
より多くの利点があり血中脂質代謝に優れた効果があると報告しました。
次に
[「Fenglong」(ST 40)の電気鍼刺激が高脂血症ラットの
セリアックマクロファージの炎症性サイトカインの発現に及ぼす影響]。
高脂血症改善のメカニズムを明らかにする目的で
高脂血症ラットにST40の電気鍼の効果を観察したところ
鍼治療の経穴ST40(Fenglong)を
電気鍼で刺激して血漿コレステロール値に
及ぼす影響を測定したところ
高脂血症ラットに対しての
電気鍼療法はLDLコレステロールが低下、
同時に、脂質異常症に関連する
いくつかの炎症誘発性
マクロファージを下方制御しました。
MCP-1、ICAM-1、IL-1ガンマ。
報告では、ST40での電気鍼療法は、
高脂血症の場合に血漿総コレステロール、
LDLコレステロールおよび
炎症性マクロファージを抑制する役割があり
高脂血症の改善に効果をもたらすと報告しています。
アテローム性動脈硬化は,
中型および大型動脈の内腔に向かって
成長する斑状の内膜プラーク(アテローム)が特徴
そのプラーク内には脂質
炎症細胞 平滑筋細胞 および結合組織が認められる。
危険因子には
脂質異常症 糖尿病 喫煙
家族歴 座位時間の長い生活習慣
肥満 高血圧などがあります。
参照WEB
[Regulation effects of electroacupuncture with different acupoint combinations on blood lipid in rats with hyperlipemia].
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25509744
[Effect of electroacupuncture stimulation of “Fenglong” (ST 40) on expression of inflammatory cytokines of celiac macrophages in hyperlipidemia rats].
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25219123
アテローム性動脈硬化