鍼治療 痛み 不眠

先日、カイラックスの

整体 スクール 短期コース 受講生に配信しております。

東京で開業されている生徒様の

鍼灸治療院を訪れて

鍼治療の効果か可能性について

症状と使用経穴など検討と手順など

コンサルティングをさせて頂きました。

 

鍼灸の技術力が高い先生でしたので

整体を学ぶよりも、

鍼灸の施術方法を

見直しましょうよということになり

身体症状とその原因の見立てや

使用経穴と手順

施術計画など

患者様に

さらに質の高い健康情報の提供と

自宅でのケア方法など

鍼治療から症状改善後の

健康維持・増進プログラムまで

生徒様と一緒に組み立てていきました。

また、生徒様と一緒に

鍼に関する先行研究等を調査して

議論したり、ケースを想定して

仮説をたて

選択する経穴や手順を想定したり

これまでの経験から

ケーススタディーを行ったりと

鍼治療に関する先行研究などは

海外からのものを使用したり

大変有意義な時間を過ごすことができました。

一人で鍼灸治療院を運営されている先生で

自身の施術や接遇など

独りよがりになってないか

心配されていましたが

最後は、患者様の治療の様子も

拝見させて頂き

施術についてもの説明もエビデンスを基に

的確で患者様の身体に関する

相談ごとに対しても丁寧で

さらに自信を持って鍼灸治療を

行って頂けるように

フィードバックさせて頂きました。

共に良い鍼灸治療で患者様に喜んで頂けるように

さらに鍼灸治療の確実性や

鍼灸治療についての安心感が高まるようにと

良い１日になりました。

 

鍼灸関連　メモ

2017年　NHS(国民保険サービス)など

政策立案のための議論を進めていくため

イギリスでは

鍼治療の効果の確実性を確認するために

首と腰に関連する筋骨格筋痛

膝の変形性膝関節症、

頭痛と片頭痛からなる

慢性疼痛などに対して

鍼治療と

理学療法や偽鍼治療との比較を行ったり

うつ病に対して

鍼治療と

通常のカウンセリングなどと

比較を行ったりして

鍼治療の効果検証や

鍼治療の費用対効果を検証したものが

学術誌に掲載されています。

約18,000人の首と腰に関連する筋骨格筋痛

膝の変形性膝関節症、

頭痛と片頭痛からなる慢性疼痛患者で

鍼治療と偽鍼治療の比較したり

鍼治療と他ケアとして理学療法と比較した結果

鍼治療は、慢性疼痛において効果的な治療法であり、

偽鍼治療や理学療法よりも

臨床的有効性や費用対効果があり

鍼治療に関するエビデンスをまとめると

不確実性のレベルが減少した。

うつ病に対しても

通常のカウンセリングなど

無作為化対照試験（RCT）において、

鍼治療を受けた患者は

標準的な治療を受けた患者に比べて

うつ症状に対して効果が見られ

鍼はカウンセリングと

同程度の結果を得られたが、

費用はカウンセリングより

少なく済むという結果になった。

鍼治療は、

慢性疼痛やうつ病の患者に

鍼治療の効果に関する

高品質の情報が提供され

今後さらなる研究の方向性が

示されたと報告しました。

鍼治療と不眠症の報告では

8週間後、不眠症の重症度スコアは、

認知行動療法を受けた患者では10.9ポイント

鍼治療を受けた患者では8.3ポイント低下しました。

試験開始時の軽度の不眠症患者では、

鍼治療よりも認知行動療法の方が

はるか改善（85％対18％）

中等度から重度の不眠症で試験を

開始した参加者は、

認知行動療法と鍼療法とほぼ同じ反応率（75％対66％）

対象者全員が

試験開始後20週間まで不眠症が改善したという。

軽度の場合は、

認知行動療法の方が良さそうですが

中等度から重度の場合は、

認知行動療法か、鍼治療か

選択の幅が増えるのはいいことですね。

参照WEB

Acupuncture for chronic pain and depression in primary care: a programme of research

https://www.journalslibrary.nihr.ac.uk/pgfar/pgfar05030#/s6

The effect of acupuncture versus cognitive behavior therapy on insomnia in cancer survivors: A randomized clinical trial.

https://meetinglibrary.asco.org/record/159522/abstract