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マインドフルネス モチベーション

マインドフルネス モチベーション

マインドフルネスの効果

マインドフルネスの効果については、

これまで先行研究から

ストレスの低減や

心理的症状の低減

幸福感の増進といった

心理面や身体面での効果が

実証されています1)。

他にもマインドフルネス介入の

効果を扱った臨床研究も多く、

慢性的な痛み、うつ病、摂食障害、

がん、喫煙などの

生活習慣に関わる様々な領域や

抑うつや不安障害の改善の効果において

その有用性が認められています2)。

今では、ビジネスやスポーツ、

エンターテイメント

といった分野でも応用され

マインドフルネストレーニングが

取り入れられています。

以前もご紹介しましたが

マインドフルネストレーニングは

瞑想で『今に集中』して

今の物事をありのままに

受け入れることです。

関連記事⇒『マインドフルネス やり方

 

・マインドフルネストレーニングで

 モチベーションが高まるわけではない

マインドフルネスの健康効果は、

報告されていますが、

それがモチベーションとは別という

ミネソタ大学カールソン経営大学院

で行われた実験の報告です。

マインドフルネストレーニングをした

グループは、

マインドフルネストレーニングをしない

グループに比べて

タスクに取り組む意欲が低く、

それにかけようと思う時間も

少なくなっていたと報告しました2)。

また、タスクのパフォーマンスを

測定したところ、

マインドフルネストレーニングは、

心の静寂や受容性をもたらし

心の安定をもたらしますが、

そのことと作業の質には

関係がないことを

明らかにしました2)。

マインドフルネス

トレーニングにおいて

心の安定等の効果は考えられるものの

他に企業側が従業員に期待する効果

「仕事のモチベーション向上」とは、

別だという可能性が考えられます。

・現状に対しての不満や怒りがモチベーション?

近年、企業において

特にベンチャー企業などで

マインドフルネス研修が

取り入れられています。

ベンチャー企業の起業家は、

世の中をより良くしたい

現状に対しての

不満や怒りなどが

原動力やモチベーションとなっている

ケースはよく耳にする話です。

現状を打破して

よりよい未来をつくっていく

その過程でおこる

いろんなあつれきや試練、

葛藤や不安を

マインドフルネス

トレーニングで

心の安定をもたらしながら

突き進んでいく事は

精神衛生上も

非常に重要なことです。

マインづフルネストレーニングで

モチベーションを向上させるか

そうでないかは、

そのモチベーションが

内発的なモチベーションか

外発的なモチベーションかで

違ってくることが考えられます。

・外発的なモチベーションと

内発的なモチベーション

モチベーションとは

心理学の考え方です。

このモチベーションには

外発的なモチベーションと

内発的モチベーションの

二つがあるとされています。

・外発的モチベーション

外発的モチベーションは

行動の要因が

自分の外側からの

評価・賞罰・強制などの

人為的な刺激によるものである

という考え方ですR)。

・内発的モチベーション

内発的モチベーションは

行動要因が自分の内側から

湧き起こった

興味・関心や意欲によるもので

あるという考え方ですR)。

現状に満足してしまうことは良くないの?

マインドフルネストレーニングは

瞑想で『今に集中』して

今の物事をありのままに

受け入れることなのですが

そうすると、

現状に不満や怒りを感じなくなり

モチベーションが低下してしまう

可能性があります。

現状に満足してしてもやりたいこと

突き動かされるものは何なのか

自分ん自身の中から沸き起こる

興味や関心、意欲など

自身の内発的なモチベーションを探る

きっかけになることも言えます。

まとめ

マインドフルネストレーニングは、

心の静寂や受容性をもたらし

心の安定をもたらしますが、

そのこととモチベーションの向上は 

相容れないことだと考えられます。

モチベーションが

内発的なものであるのか

外発的なものであるのかで

パフォーマンスやその持続性は変わります。

マインドフルネス

トレーニングについては、

まだまだ研究途上の分野で

その効果と副作用の両面に注目する必要があります。 

ですが、マインドフルネストレーニングが

自分自身のモチベーションが

内発的なのか外発的なものか

また、自分自身の中から

湧き上がるものに気づく

きっかけになるのではないでしょうか。

 

関連記事

⇒『マインドフルネス やり方

 

参照文献・WEB)

1) The effect of mindfulness meditation: A meta-analysis. Mindfulness, 3, 174–189.

Mindfulness Meditation Impairs Task Motivation but Not Performance

2)春木 豊・石川 利江・河野 梨香・松田 与理子(2008).“マインドフルネスに基づくストレス低減プログラム”―健康心理学への応用― 健康心理学研究,16, 167– 177

3)https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S074959781630646X

 

相澤 景太

カイラックス治療院 代表

整体師 鍼灸師(国家資格)コンディショニングトレーナー

早稲田大学 人間科学部 健康福祉科学科卒

早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科

健康マネジメントコース修士課程修了(スポーツ科学)

早稲田大学スポーツ産業研究所 招聘研究員

 

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