整体 スクール 認知療法
認知とは、物事のとらえ方や考え方
→不適応行動や症状には認知が関与
認知の変容を治療の対象に
認知行動療法は、心理療法の一分野
→認知の変容を積極的に行なう
(不適応行動や症状をなくすため)
大多数の人の認知を目安とする。
問題に関与している認知を扱う
(極端な考えを持っていても症状や
不適応行動に関係ない場合は、関与しない)
認知療法
認知行動療法における『認知』とは、「思考や考え方」のこと
「状況に適した認知かどうか、そうでないか」で分類されます。
適応認知
状況に適した思考・考え方
(=適応的スキーマ・適応的な自動思考)
非適応認知
気分がつらくなる思考・考え方
状況に適応しにくい思考や考え方
(=非適応的スキーマ・非適応的な自動思考)
A:ネガティブな出来事
B:自動思考 体系的な推論の誤り、抑うつスキーマ
C:抑うつ症状
認知療法の7つのステップ
- 困っていることをはっきりさせる
- どのような場面でその問題が起こっているかを調べる
- その場で生じている自動思考を調べる
- その自動思考が感情や行動にどのように影響しているかを調べる
- 自動思考が適切かを吟味する
- 別の考え方ができないかを考える
- 別の考え方の効果を試す
自動思考とは
自分の意思とは関係なく、自動的に思い浮かんでくる思考
体系的な推論の誤り
恣意な推論:証拠がないにも関わらず、ネガティブな結論を引き出す
選択的注目
ホジティブなことに注意がいかず、ささいなネガティブな事を重視する
過度の一般化
わずかなネガティブな経験から広範囲の事をネガティブに結論づける
拡大解釈と過小評価
ネガティブな事を拡大解釈して、ポジティブな事を過小評価する
個人化
自分に関係のないネガティブな事を自分に関連づける
完全主義・二分思考
物事があいまいだときがすまなく、極端な2分法の形で白黒つける
抑うつスキーマ
成育歴の中で培われた潜在的でネガティブな認知構造、推論の誤りを生み出す根本とされている。
例)すべての人に認められないと幸せになれない
⇒抑うつ脆弱性 素因ストレス
1、CTは、すべての話題とCLの抱える問題を常に認知的視点から概念化し、それに基づいて実施される
2、CTは、確固たる治療同盟を重視する
3、CTは、共同作業と治療への積極的関与を重視する
4、CTは、問題に焦点を当て目標思考である
5、CTは、「現在」を強調する
6、CTは、治療の回数や機関を制約あるものとして考える。5回から20回程度 集中的に問題を解決していき、
週1回から隔週と伸ばしてブースターセッションを入れる
7、CTセッションは構造化する
8、CTは、CLを教育してCLが非機能的思考や信念を自ら把握、
検討してそれらに対応できるように誘導する 誘導による発見やソクラテス思考、認知の妥当性
9、CTは、思考、気分、行動を変化させるために最良最適な効果を出すために
さまざまな技法を活用する
認知療法
1、困っている事を同定する
2、困った場面を想定する
3、自動思考
4、その考え方の影響
5、背景にある考え方の癖
6、もう一つ別の考え
7、5の考え方の影響
4,7の評価の比較
慢性痛の原因は、「構造・機能の障害」などオーバーラップしている
ケースが一番多いことも考慮していかなければなりません。
慢性痛=認知・行動の歪みだけでなく
多様な要因が複雑に絡み合っている病態であることを理解し
個々に合わせた治療選択をしていくことが大切です。
また、コミュニケーションには様々なものが入ってきます。
今回ご紹介した「認知行動療法的な評価や介入」も
大切になります。目標に向かってモチベーションを高めたり
不安を取り除いてあげたりするなかで
自然と認知や行動の歪みを
修正させていくことのできるスキルです。
痛みの部分を見るだけでなく、その方自身を
生活を環境をとみていく場合
認知療法や認知行動療法の評価やスキルが重要になってくると思います。
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公開日 2020、2.19
相澤 景太
カイラックス治療院 代表
整体師 鍼灸師(国家資格)コンディショニングトレーナー
早稲田大学 人間科学部 健康福祉科学科卒
早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科 健康マネジメントコース修士課程修了(スポーツ科学)
早稲田大学スポーツ産業研究所 招聘研究員
日本工学院八王子専門学校教育課程編成委員会委員 (2016年~)