産後リカバリーケア
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産後 乳腺炎 対処法

産後 乳腺炎 対処法

・ 産後 熱がある

・ 産後 乳房全体が腫れて硬い

・ 産後 痛みを伴うしこりがある

 

乳腺炎 とは

何らかの理由で乳腺が炎症を起こし

痛みや熱感、腫れを伴う状態です

産後2、3週間で起こることが多いですが

授乳期間中はいつでも起こる可能性があります

 

乳腺炎 は

授乳期に起きる授乳感染症です

 

乳腺炎 には

急性うっ滞性 乳腺炎

急性化膿性 乳腺炎

があります

 

急性うっ滞性 乳腺炎 は

1、母乳の通り道である乳管が十分に開いていない

2、乳児が母乳を飲む力が弱い

3、出す量に対しおっぱいが作られすぎている

などが原因で

乳汁がおっぱいに溜まることで発症します

 

症状として

1、おっぱい全体が赤く腫れて硬くなる

2、痛みを伴うしこりができる

3、微熱

があります

 

産後 乳腺炎 対処法

うっ滞性乳腺炎は

おっぱいの中に母乳が

溜まらないようにする

血液の循環をよくする

ことが大切です

 

対処法としては

1、乳腺炎の症状が出ている側の

     おっぱいから先に授乳する

2、おっぱいを温めながら

     ゆっくりとマッサージする

3、赤ちゃんが飲み切れずに

    余ったら搾乳する

4、授乳姿勢を変えて

     赤ちゃんが様々な方向から

     母乳を吸えるようにする

5、おっぱいが圧迫され乳腺を詰まらせる

     可能性があるため窮屈な下着を避ける

6、冷やす

7、肩甲骨周囲の筋肉をゆるめる

8、水分補給

などがあります

 

姿勢の崩れから

肩甲骨周囲の筋肉が凝り固まると

胸周りの循環が滞り母乳の量が減少します

肩甲骨周りのストレッチと

姿勢の意識も大切です

 

肩甲骨周りのストレッチは

1、肩の上げ下げ

2、肩に手を置き腕をゆっくり大きく回し

     肩甲骨を動かす

3、首をゆっくり回す

などがあります

 

姿勢改善については

産後 リカバリーケア 骨盤の歪みを取る姿勢

こちらで 詳しく紹介 しております

 

おっぱいのマッサージは

以下の方法があります

リバース・プレッシャー・ソフトニング

1、人差し指、中指、薬指を乳輪部に置き挟む

2、痛みを感じない程度に

     胸の方へ押したまま60秒キープする

母乳が垂れてくる可能性があるので

注意してください

 

冷やす際は保冷剤などをタオルなどで包んで

間接的に冷やしてください

直接おっぱいにあてて急に冷やすと

母乳の出に影響する可能性があります

 

乳腺は乳首を中心に放射状に広がっていて

母乳はおっぱいの広範囲に溜まっています

同じ抱っこの向きで授乳をしていると

母乳が残ってしまう可能性があります

横抱き、縦抱きなど抱き方を変え

様々な方向から

吸ってもらうことも重要です

 

母乳の9割以上が水分で出来ているため

水分補給も大切です

授乳に必要な1日の水分摂取量は

2ℓ~2,5ℓと言われています

一度に飲もうとすると大変なので

こまめに少しずつ水分補給を行って下さい

 

また、ストレス、疲労、睡眠不足も

血液循環が滞り

乳腺炎を起こす原因のひとつです

しっかりと睡眠と休息を

とるように意識してください

 

急性化膿性乳腺炎は

うっ滞性乳腺炎の状態から

乳管や乳頭にできた傷に細菌が乳腺へ侵入し

感染することで炎症を引き起こします

 

傷が出来る原因として

乳児が母乳を吸う際に飲み方が浅い

乳歯で乳頭を噛む

などがあります

 

症状として

1、高熱

2、乳房に激しい痛みと腫れ

3、全身に震えと寒気

4、炎症後乳輪近辺の皮膚から

     白〜黄色がかった

     もしくは微量の血液混じりの膿が出る

があります

 

化膿性乳腺炎は

抗生物質や消炎剤の服用といった

治療になります

 

乳腺炎についてご紹介しました

熱や乳房の腫れがある場合は自己判断をせずに

お近くの産婦人科にご相談ください

 

文責 : 田上 尚平

整体師歴10年 カイロプラクター

コンディショニングトレーナー

カイラックス 大泉学園院 院長

日本健康スポーツ従事者協会 理事

Wasedaウェルネス研究所 研究員

 

監修:相澤 景太

カイラックス治療院 代表

整体師 鍼灸師(国家資格)

早稲田大学 人間科学部 健康福祉科学科卒

早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科 健康マネジメントコース修士課程修了(スポーツ科学)

早稲田大学スポーツ産業研究所 招聘研究員

作成日:2020.11.26

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