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大転子 しびれ は梨状筋症候群が原因かも

大転子 しびれ の原因のひとつ梨状筋の付着部

・お尻周辺が ピリピリ痛くなる

・お尻だけでなく 裏ももにしびれが広がる

痛みに対する不安 で動きたくても躊躇する

 

お尻や裏ももにかけて ピリピリした痛み や

しびれの症状が出ている

 

ずっと座っていたり 中腰姿勢 前かがみなど

同一姿勢をとっているのがつらい

 

このような症状の原因のひとつが

梨状筋症候群 です

 

梨状筋症候群とは

坐骨神経痛の絞扼性神経障害のひとつで

坐骨神経痛 知覚障害 筋力低下を呈する

疾患である 1) と述べられています

 

絞扼(こうやく)性神経障害 とは

神経がある部分で圧迫されることで その先で

しびれなどが起こる状態

 

解剖学的な原因は

1、内股で硬まっている

2、梨状筋の痙攣性の収縮

3、股関節の外傷後の癒着

などが報告されています

 

その圧迫が起きる所が

お尻の筋肉の一つ 梨状筋(りじょうきん)

 

梨状筋の下を通る坐骨神経が上記の原因により

圧迫され 痛みやしびれが出る

 

今回はこの 梨状筋症候群 について

ご紹介させて頂きます

 

大転子周辺の 痛みやしびれ を予防する為には

どうすればよいのでしょうか

 

はじめに お尻の梨状筋についてご紹介して

まいります

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大転子 しびれ の原因の場所 梨状筋

 

梨状筋は お尻の筋肉の中でも もっとも深くに

付着している筋肉です

 

骨盤の真ん中にある三角形の骨 仙骨 から

骨盤横の出っ張った骨 大転子 に付着している

股関節を外に開く動き( 股関節の外旋 )で

使われる筋肉です

 

その為 日頃の生活習慣の中で 内股になって

いると 梨状筋は常に引き伸ばされ 坐骨神経

の圧迫につながっていきます

 

・椅子に座るとき 『ハ』の字に座る

・床にぺちゃんこ座りをする

・内股歩き(knee-in toe-out)

 

このような姿勢動作をしている方は 要注意

その上で 座面とお尻の筋肉が直接 接地する

座り方をしていると より圧迫が強くなる

 

無意識で行っている事が 梨状筋に負担をかけ

筋肉が硬まることで しびれ等につながる

 

梨状筋症候群の予防のためには

正しい姿勢・動作を身につける事が重要です

 

では 梨状筋に負担をかけない姿勢とは

どのような姿勢なのでしょうか

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梨状筋に負担をかけない姿勢とは

 

梨状筋に負担のかけない姿勢のポイントは

骨格で重心を支える こと

 

骨格で重心を支えることで 筋肉の力みを

抑え しなやかな状態をキープします

 

その為には 姿勢アライメントを整える

まず整える場所は 姿勢の土台 骨盤です

 

座っている時 座面とお尻が接地する姿勢は

骨盤が後ろに傾いた 骨盤後傾姿勢

このような座り方では 

背中が丸まり お腹 内ももの筋肉が緩み

やすくなります

 

膝を閉じようとすると 前ももの筋肉が使われ

内股になって ハの字座り になりやすくなる

 

理想的な姿勢は 骨盤を立てる 立腰姿勢

骨盤をまっすぐ立てることで 骨盤の底の骨

坐骨 と座面が接地する

梨状筋は座面から離れることで 直接圧迫する

ことを予防出来ます

 

また骨盤を立てることで お腹に力が入り

やすくなり 上半身の重さをお腹で支える

 

こうする事で 梨状筋にかかる負担を軽減

させていきます

 

骨盤をまっすぐ立て 内股にならないように

することで 梨状筋を攣縮させないようにする

これが 梨状筋症候群の予防法 につながります

 

根本的に お尻の筋肉が硬まり 痛みやしびれが

症状として出ている場合は 梨状筋を緩める事

が大切です

 

凝り固まっているだけであれば ストレッチで

お尻の筋肉を伸ばしていきましょう

 

お尻の筋肉のストレッチは

1、両ひざを立てて 仰向けで寝る

2、片方の足(内くるぶし)を

  反対の足の太ももに乗せる

3、膝を立てている方の足を持ち

  手前に引く

4、横に曲げている方のお尻が伸びる

  その状態で20~30秒ストレッチ

 

上記以外のお尻のストレッチ は

こちらの記事 でご紹介しております

 

しびれや痛みでストレッチするのがつらい

という方は 梨状筋のリラクゼーション方法

をお試しください

 

やり方は 軽い抵抗運動です

筋肉は力を入れることで 伸びたり縮んだり

します

 

この抵抗運動では 筋肉自体の伸縮を抑え

筋肉の長さを変えずに力を入れるのが

ポイントです

 

1、椅子に座り痛みのない範囲で背筋を伸ばす

2、膝辺りに触れ ももを上から押す 同時に

  太ももを上げるように力を入れ 抵抗する

3、裏ももに手を当て 足を軽く持ち上げる 

  それに抵抗をかけるように ももを下ろす

4、股関節を開くように力を入れ 膝を閉じる

  ように手で押し 抵抗をかける

5、膝を閉じるように力を入れ 膝を外に

  開くように抵抗をかける

 

力加減はごく軽めで大丈夫です

目的はお尻の筋肉に刺激を入れる事

股関節を動かすことではありません

 

脚の位置は移動させず その場で力を込める

イメージで行います

力加減などがわからない場合は 一度専門家

に 動作確認をして頂く事をお勧めいたします

 

梨状筋に刺激を入れて緩め 余裕があれば

裏もものストレッチも行えると理想的です

 

坐骨神経の走行ラインを緩める事で

神経圧迫も緩み しびれや痛みの程度に

変化が出やすくなります

 

【まとめ】

大転子周辺のしびれの原因のひとつが

梨状筋症候群 です

 

股関節を開く動作で使われる お尻の深層筋

である梨状筋が硬くなることで その下を通る

坐骨神経を圧迫し しびれ等の症状が出る

 

内股姿勢になると 梨状筋が坐骨神経を圧迫

しやすくなるので 姿勢改善が重要です

 

内股にならないように気をつけ 骨盤を立てる

椅子に座るときなど お尻の筋肉と座面が直接

接地しないようにする

 

骨格で重心を支え 筋肉に負担をかけないよう

気をつけていきましょう

 

硬まった梨状筋はストレッチや抵抗運動で

緩める事で しびれや痛みの具合に変化が

出やすくなります

 

大転子周りにしびれが出る という方は

姿勢改善と梨状筋を緩める事を ぜひ行って

みてください

 

参照WEB:

1)https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2011/0/2011_Ab0681/_pdf/-char/ja

 

文責 : 榎本 裕司

整体師歴20年 カイロプラクター

コンディショニングトレーナー

カイラックス恵比寿院 院長

日本健康スポーツ従事者協会 理事

Wasedaウェルネス研究所 研究員

 

監修:相澤 景太

カイラックス治療院 代表

整体師 鍼灸師(国家資格)コンディショニングトレーナー

早稲田大学 人間科学部 健康福祉科学科卒

早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科 健康マネジメントコース修士課程修了(スポーツ科学)

早稲田大学スポーツ産業研究所 招聘研究員

 

作成日:2020.12.06

 

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