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大転子の出っ張りに関係している O脚タイプ X脚タイプ

大転子の出っ張りに関係している O脚タイプ X脚タイプ

大転子の出っ張りは、

脚のラインのO脚タイプやX脚タイプといった

股関節の歪みが関係しています。

また、「出っ張り」がそもそも何なのかが 

とても重要になります。

大転子の「出っ張り」は

大まかに3つに分けられます。

1、股関節の歪みが影響していることで

  大転子部分の骨が気になる

2、筋肉の使い方により前もも(大腿直筋)や

  大転子周辺の筋肉が気になる

3、大転子部分周辺の脂肪が気になる

骨や筋肉の使い方であれば

日ごろの姿勢が関連しています。

骨盤の前傾や後傾により

股関節の内旋や外旋しており、

O脚タイプやX脚タイプなのかで

動作改善やストレッチや体操などの

行い方も変わってきます。

脂肪であれば

上記のセルフケアに加えて

ダイエットなどの

組み合わせが必要となります。

大転子の部分の出っ張りは

さまざまな要因があるために

大転子の部分だけに

フォーカスしてもよくありません。

 

足先から頭まで身体全体のバランスを

見ていくことがとても大切です。

 

そのために今回は

大転子の出っ張りが気になる方に

まずは、足先から骨盤までのゆがみ

O脚タイプやX脚タイプなのかチェック方法と

それを改善する歩く時の

意識をご紹介させていただきます。

 

まずO脚タイプかX脚タイプかは、

立った状態でチェックする方法があります。

 

O脚タイプ

 1、左右の内くるぶしをそろえて立ちます

 2、つま先は正面を向けて膝をまっすぐ伸ばします

 3、左右の膝がつかない場合はO脚の可能性あり

 

X脚タイプ

 1、左右の膝を揃えて立つ

 2、膝をまっすぐ伸ばして立ちます

 3、左右の内くるぶしがつかない場合はX脚の可能性あり

また、一般的に

膝のラインが外側に開いているとO脚タイプ

 

膝のラインが内側を向いているとX脚タイプ

と言われています。

このO脚タイプやX脚タイプは、

先天的な事がなければ 

日ごろの身体の使い方

特に立ち姿勢や歩き方が起因しています。

脚のラインを変えていきたいのでれば

骨盤矯正やマッサージや整体、フィットネス

といったことよりも

日ごろの立ち姿勢や歩き方など

癖に気づくことが大事です。

そして、日ごろの立ち姿勢や歩き方などを

修正するための体操やストレッチなどを行い

姿勢や歩き方や『動作改善』を

日常生活に取り入れていくことが効果的です。

ネットで調べてみて

O脚だと思いO脚改善のための

体操など行っていたものの

実はX脚だったということもありますので

自分自身のタイプがどれなのか

見立てがとても大事です。

 

O脚・X脚は、

一概に膝だけの問題ではなく

足の関節や股関節、骨盤と背骨の関係など

複合的に関連しております。

次は、動きの中からみれるシンプルな

チェック方法をご紹介させていただきます。

 

チェック方法

・両足の踵を肩幅より

 少し狭いくらいに広げてみてみます。

・足先を真っすぐにします。

・真っすぐで膝がつらい時は

 右足と左足を軽く15度くらい開きます。

姿勢を整えてゆっくりと膝を曲げていきます。

・膝の正面が

 正面を向いて真っすぐであれば『ゆがみ』はありません

・膝が内側に向いてくるようで

 あればX脚タイプ

・膝が外側に向いてくるようで

 あればO脚タイプ

といったことが考えられます。

膝を曲げていくにつれてさらに

内側や外側に曲がっていくようであれば

膝だけでなく、骨盤や股関節や足関節にも

『ゆがみ』が出ていることが考えられます。

 

O脚タイプの場合は

膝から上の体重が膝関節にかかり

「外へ、外へ」ずれようとする力が加わります。

 

X脚タイプの場合は

膝から上の体重が膝関節にかかり

「内へ、内へ」とずれようとする力が加わります。

 

O脚タイプやX脚タイプは、

若い時は、見た目だけの問題でも

中年期以降

つらいひざの痛みの原因になることも考えられます。

 

膝から上の体重を

膝に負担をかけないようにするためには、

骨盤のポジションが重要であり

骨盤を前傾したり後傾したりして

重心位置を調整しながら脚のラインを整えて

膝にかかる負担を調整していく必要性があります。

 

しかし、このパターンも動いていない時と

立ったり、歩いたり動いている時では

このパターンが違ってくることもあります。

 

まずは、最初に立ち方と歩き方を意識してみて

頂けると良いと思います。

歩くときに膝が内を向いたり

外を向いている場合は

膝を真っすぐ前に出す

イメージから取り組んで行くことです。

股関節の動きが硬く柔軟性がない場合は、

お尻の筋肉も低下しており

歩くときに膝を真っすぐ前に出すことも

難しいかと思いますが

股関節の柔軟性を高めて

使うべき筋肉を使い

過剰に使っていた筋肉を休ませることにより

次第に身体をコントロールできるようになっていきます。

 

今回は、O脚タイプやX脚タイプの見立てをご紹介しました。

下記に理想の立ち方と歩き方をご紹介させて頂きます。

理想の姿勢は腰を入れ骨盤を立てる

理想の基本の歩き方

参考文献)

1) Kapandji, A I.(2009). Anatomy fonctionnelle.カパンジー機能解剖学 H 下肢原著第 6 版.(2010).塩田悦仁訳東京医歯薬出版株式会社

2) Myer, G, D. Ford, K R. Hewett, T.E.(2005).The effects of gender on quadriaps muscle

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3) Shimokochi,Y.,Shultz,S. J.(2008). Mechanisms ‘of Noncontact Anterior Cruciate Ligament

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7) Zazulak B. T.,Hewett,T. E., Reeves, N. P., Goldberg, B.,Cholewicki,J.(2007). Deficits in neuromuscular control of the trunk predict knee injury risk: a prospective biomechanicalepidemiologic study. Am J Sports Med. 35, 1123・1130

参照WEB) O脚、X脚を治して、脚長、小尻になる

https://r.nikkei.com/article/DGXNASFK0400H_U2A400C1000000

公開日2020.2.8

相澤 景太

カイラックス治療院 代表

治療家 整体師 鍼灸師(国家資格)コンディショニングトレーナー

早稲田大学 人間科学部 健康福祉科学科卒

早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科 健康マネジメントコース修士課程修了(スポーツ科学)

早稲田大学スポーツ産業研究所 招聘研究員

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